アレルギー表示の特定原材料9品目とは? カシューナッツ追加・表示の読み方・工場での混入対策(特定技能 飲食料品製造業)
更新: · 公式情報の確認日:
容器包装された加工食品で表示が義務の「特定原材料」は、2026年4月時点で、えび・カシューナッツ・かに・くるみ・小麦・そば・卵・乳・落花生の9品目です(消費者庁、確認日 2026-10-23)。カシューナッツは2026年4月に追加され、表示の切り替えには2年間の経過措置があります。
特定原材料は何品目? どれが義務で、どれが推奨?
アレルギー表示には、義務のものと推奨のものがあります。義務は食品表示基準で決まっている「特定原材料」、推奨は消費者庁の通知で決まっている「特定原材料に準ずるもの」です。
アレルギー表示の対象(消費者庁、2026年4月時点)| 区分 | 品目数 | 品目 |
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| 特定原材料(表示が義務) | 9 | えび・カシューナッツ・かに・くるみ・小麦・そば・卵・乳・落花生 |
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| 特定原材料に準ずるもの(表示を推奨) | 20 | アーモンド・あわび・いか・いくら・オレンジ・キウイフルーツ・牛肉・ごま・さけ・さば・大豆・鶏肉・バナナ・ピスタチオ・豚肉・マカダミアナッツ・もも・やまいも・りんご・ゼラチン |
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特定原材料は、アレルギーを専門とする医師への全国実態調査(おおむね3年ごと)の症例数と重さをもとに決められています。だから品目は、これからも変わることがあります。
| 日本語 | よみ |
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| 特定原材料 | とくていげんざいりょう |
| 特定原材料に準ずるもの | とくていげんざいりょうにじゅんずるもの |
| 食物アレルギー | しょくもつあれるぎー |
カシューナッツはいつから義務? 経過措置は?
消費者庁は2026年(令和8年)4月1日の事務連絡で、食品表示基準を改正して、カシューナッツを特定原材料に追加したと知らせました。表示の切り替えには2年間の経過措置期間がありますが、できるだけ早く表示するよう求めています。
同じときに、ピスタチオが「特定原材料に準ずるもの」(推奨)に追加されました。カシューナッツとの交差反応性もふまえて、できるだけ早く表示するよう求められています。
古い教材や記事には「特定原材料は8品目」と書いてあるものがあります。2026年4月からは9品目です。品目は見直されることがあるので、試験の前に消費者庁のページの日付を確認しましょう。 アレルギーで何が起きる? なぜ工場で大事?
食物アレルギーは、食べ物のたんぱく質など(アレルゲン)を体が異物と考えて、強く反応しすぎて症状が出ることです(消費者庁)。
主な症状(消費者庁「アレルギー表示について」)| 重さ | 症状の例 |
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| 軽い症状 | かゆみ、じんましん、唇やまぶたのはれ、嘔吐、ぜいぜいする呼吸 |
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| 重い症状 | 意識がなくなる、血圧が下がる(アナフィラキシーショック) |
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アレルギーの人は、ラベルを見て食べられるか決めます。工場で表示をまちがえたり、使っていないはずの原材料が混ざったりすると、知らずに食べて重い症状が出るおそれがあります。製造の仕事では、原材料をまちがえないこと、混ぜないことが、そのまま人の命を守ることになります。
| 日本語 | よみ |
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| アレルゲン | あれるげん |
| 嘔吐 | おうと |
| 健康被害 | けんこうひがい |
表示はどう読む? 個別表示と一括表示
アレルギー表示は、原則として原材料ごとに書く個別表示です。例外として、最後にまとめて書く一括表示もできます(消費者庁)。
表示の例(消費者庁の資料をもとに作成)| 書き方 | 例 |
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| 個別表示(原則) | ハム(卵・豚肉を含む)、マヨネーズ(卵・大豆を含む) |
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| 一括表示(例外) | 原材料名の最後に(一部に卵・豚肉・大豆を含む) |
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代替表記もあります。たとえば「玉子」「たまご」と書いてあれば、「卵を含む」と書かなくてもよいことになっています。ことばがちがっても同じ品目なので、見落とさないようにしましょう。
工場ではどうやって混入(コンタミネーション)を防ぐ?
特定原材料を使っていない製品でも、同じ製造ラインで混ざることがあります。これをコンタミネーションといいます。対策の基本は次のとおりです(厚生労働省確認の菓子製造業の手引書・消費者庁)。
- 器具はできるだけ専用のものを使う
- 共用するときは、十分に洗ってから使う(卵の生地のあとで同じミキサーを使う問題)
- 特定原材料を使わない製品から先に作る
- それでも混入の可能性をなくせないときは、注意喚起の表示をする
注意喚起の表示の例は「本品製造工場では○○(特定原材料等の名称)を含む製品を生産しています。」です。一方で、「入っているかもしれない」だけの可能性表示は認められていません(コンタミネーションの表示の問題)。
洗い方の手順は5Sと一般衛生管理、危害要因の全体は食品の危害要因で説明しています。
| 日本語 | よみ |
|---|
| コンタミネーション | こんたみねーしょん |
| 洗浄 | せんじょう |
| 原材料 | げんざいりょう |
よくあるまちがい
- ✕「特定原材料は8品目」→ ○ 2026年4月から9品目(カシューナッツ追加)
- ✕「ピスタチオは表示が義務」→ ○ ピスタチオは推奨(特定原材料に準ずるもの)
- ✕「大豆・ごまは義務」→ ○ 大豆・ごまは推奨の20品目
- ✕「念のため『入っているかもしれない』と書けばよい」→ ○ 単なる可能性表示は認められない
- ✕「アレルギーの原材料を使う製品から先に作る」→ ○ 使わない製品から先に作る
期限表示(消費期限と賞味期限)の読み方は消費期限と賞味期限のちがいにまとめています。
練習問題(3問)
Tokugi Passのオリジナル問題です(本番の問題ではありません)。
本番と同じ形で解いてみよう
ルビ付きの日本語・3択です。答えを選ぶと解説が出ます。
第1問 / 3食品衛生・学科
容器包装された加工食品で、表示が義務の「特定原材料」に入っているものはどれですか。
第2問 / 3食品衛生・学科
アレルギー物質の混入を防ぐ方法として、正しいものはどれですか。
第3問 / 3食品衛生・判断
あなたは卵を使った生地をミキサーで混ぜ終わりました。次に、同じミキサーで卵を使わない生地を混ぜます。どうしますか。
もっと練習したい人は危害要因の問題へ。全体の力は無料の40問模試で確認できます。
よくある質問
特定原材料は今何品目ですか?
2026年4月時点で9品目です。えび・カシューナッツ・かに・くるみ・小麦・そば・卵・乳・落花生です(消費者庁)。品目は見直されることがあるので、公式ページの日付を確認してください。
カシューナッツの表示は、いつから必ず必要ですか?
消費者庁は2026年4月1日に特定原材料への追加を知らせ、2年間の経過措置期間を設けています。ただし、できるだけ早く表示するよう求めています。
「特定原材料に準ずるもの」は表示しなくてもいいのですか?
表示は推奨(任意)です。ただし、アレルギーの人が多い品目なので、できるだけ表示することが求められています。2026年4月時点で20品目です。
同じラインでえびを使う製品を作っています。何と書けばいいですか?
まず十分に洗うなどの対策をします。それでも混入の可能性をなくせないときは、「本品製造工場では、えびを含む製品を生産しています。」のような注意喚起の表示が推奨されています。「入っているかもしれない」だけの表示はできません。
出典
数字と手続きは、次の公式情報で確認しました(確認日 2026-10-23)。変わることがあるので、申込み前に公式サイトで確認してください。
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