ノロウイルス対策(たいさく)|吐(は)いた物(もの)の処理(しょり)・消毒(しょうどく)の濃度(のうど)・体調不良(たいちょうふりょう)のルール(特定(とくてい)技能(ぎのう) 飲食料品製造業(いんしょくりょうひんせいぞうぎょう))

更新: 公式情報の確認日:

ノロウイルスには消毒用(しょうどくよう)エタノールはあまり効(き)かず、次(つぎ)亜(あ)塩素(えんそ)酸(さん)ナトリウム(塩素(えんそ)濃度(のうど)約(やく)200ppm)や加熱(かねつ)(器具(きぐ)は85℃以上(いじょう)で1分(ぷん)以上(いじょう)、二枚貝(にまいがい)は中心部(ちゅうしんぶ)85〜90℃で90秒以上(びょういじょう))が有効(ゆうこう)です(厚生労働省(こうせいろうどうしょう)「ノロウイルスに関(かん)するQ&A」、確認(かくにん)日(び) 2026-10-23)。令和(れいわ)7年(ねん)(2025年(ねん))の食中毒(しょくちゅうどく)の患者(かんじゃ)の75.1%はノロウイルスでした。

ノロウイルスはなぜ工場(こうじょう)でこわい?

ノロウイルスは少(すく)ない量(りょう)でも感染(かんせん)します。感染(かんせん)した人(ひと)のふん便(べん)や吐(は)いた物(もの)には大量(たいりょう)のウイルスが出(で)るので、食品(しょくひん)を扱(あつか)う人(ひと)が感染(かんせん)していると、大(おお)きな食中毒(しょくちゅうどく)になるおそれがあります(厚生労働省(こうせいろうどうしょう) Q&A)。

近年(きんねん)のノロウイルス食中毒(しょくちゅうどく)の約(やく)8割(わり)は調理(ちょうり)する人(ひと)から、さらに約(やく)5割(わり)は症状(しょうじょう)が出(で)ていない人(ひと)からとされています(この数字(すうじ)を問(と)う問題(もんだい))。だから「元気(げんき)だから大丈夫(だいじょうぶ)」とは言(い)えません。

ウイルスは食品(しょくひん)の中(なか)では増(ふ)えません。そのため予防(よぼう)は「持(も)ち込(こ)まない・ひろげない・つけない・やっつける」の4原則(げんそく)で考(かんが)えます。細菌(さいきん)との違(ちが)いや症状(しょうじょう)は食中毒(しょくちゅうどく)の細菌(さいきん)とウイルスで説明(せつめい)しています。

日本語よみ
ノロウイルス(のろういるす)のろういるす
持ち込まない(もちこまない)もちこまない
ひろげない(ひろげない)ひろげない
つけない(つけない)つけない
やっつける(やっつける)やっつける

アルコールは効(き)く? 何(なん)で消毒(しょうどく)する?

消毒用(しょうどくよう)エタノールや逆性石(ぎゃくせいせっ)けんは、ノロウイルスを完全(かんぜん)に失(しつ)活(かつ)させる方法(ほうほう)ではありません。有効(ゆうこう)なのは次(つぎ)亜(あ)塩素(えんそ)酸(さん)ナトリウム、亜(あ)塩素(えんそ)酸(さん)水(すい)、加熱(かねつ)です(厚生労働省(こうせいろうどうしょう) Q&A Q17)。

ノロウイルス対策(たいさく)の消毒(しょうどく)の目安(めやす)(厚生労働省(こうせいろうどうしょう)「ノロウイルスに関(かん)するQ&A」)
対象(たいしょう)方法(ほうほう)
調理(ちょうり)器具(きぐ)・調理(ちょうり)台(だい)洗剤(せんざい)でよく洗(あら)った後(あと)、次(つぎ)亜(あ)塩素(えんそ)酸(さん)ナトリウム(塩素(えんそ)濃度(のうど)約(やく)200ppm)でふく
まな板(いた)・包丁(ほうちょう)・食器(しょっき)・ふきんなど85℃以上(いじょう)の熱湯(ねっとう)で1分(ぷん)以上(いじょう)加熱(かねつ)する
吐(は)いた物(もの)をふき取(と)った後(あと)の床(ゆか)次(つぎ)亜(あ)塩素(えんそ)酸(さん)ナトリウム(約(やく)200ppm)で浸(ひた)すようにふき、そのあと水(すい)ぶき
ふき取(と)りに使(つか)った物(もの)を捨(す)てる袋(ふくろ)次(つぎ)亜(あ)塩素(えんそ)酸(さん)ナトリウム(約(やく)1,000ppm)を、ごみが浸(ひた)る量入(りょうい)れるのが望(のぞ)ましい
消毒液(しょうどくえき)のうすめ方(かた)(何(なに)mL入(い)れるか)の計算(けいさん)は計画(けいかく)立案(りつあん)(計算(けいさん)問題(もんだい))の解(と)き方(かた)を見(み)てください。
日本語よみ
消毒用アルコール(しょうどくようあるこーる)しょうどくようあるこーる
次亜塩素酸ナトリウム(じあえんそさんなとりうむ)じあえんそさんなとりうむ
濃度(のうど)のうど

手洗(てあら)いはいつ、どうする?

手洗(てあら)いは、手(て)に付(つ)いたノロウイルスを減(へ)らすいちばん有効(ゆうこう)な方法(ほうほう)です(厚生労働省(こうせいろうどうしょう) Q&A Q16)。

石(せっ)けんそのものにウイルスをこわす力(ちから)はありませんが、汚(よご)れを落(お)としてウイルスを手(て)からはがれやすくします。手洗(てあら)いの手順(てじゅん)と時間(じかん)は食品衛生(しょくひんえいせい)の基本(きほん)にまとめています。

日本語よみ
手洗い(てあらい)てあらい
使い捨て手袋(つかいすててぶくろ)つかいすててぶくろ

作業場(さぎょうば)で人(ひと)が吐(は)いたら、どう処理(しょり)する?

吐(は)いた物(もの)は、乾(かわ)く前(まえ)にすぐ処理(しょり)します。乾(かわ)くとウイルスが空気中(くうきちゅう)にただよい、口(くち)に入(はい)って感染(かんせん)することがあるからです(厚生労働省(こうせいろうどうしょう) Q&A Q20)。

  1. 使(つか)い捨(す)てのガウン(エプロン)・マスク・手袋(てぶくろ)を着(つ)ける
  2. ペーパータオルなどで、飛(と)び散(ち)らないように静(しず)かにふき取(と)る
  3. 床(ゆか)を次(つぎ)亜(あ)塩素(えんそ)酸(さん)ナトリウム(塩素(えんそ)濃度(のうど)約(やく)200ppm)で浸(ひた)すようにふき、そのあと水(すい)ぶきする
  4. ふき取(と)った物(もの)はビニール袋(ぶくろ)に入(い)れて密閉(みっぺい)して捨(す)てる(袋(ふくろ)に約(やく)1,000ppmの次(つぎ)亜(あ)塩素(えんそ)酸(さん)ナトリウムを入(い)れるのが望(のぞ)ましい)
  5. 空気(くうき)の流(なが)れに注意(ちゅうい)しながら、十分(じゅうぶん)に換気(かんき)する
  6. 処理(しょり)の後(のち)は手(て)を洗(あら)う
吐(は)いた物(もの)で汚(よご)れたカーペットから、12日(にち)以上(いじょう)たってから感染(かんせん)した例(れい)も報告(ほうこく)されています(厚生労働省(こうせいろうどうしょう) Q&A)。見(み)えなくなっても、消毒(しょうどく)を省(はぶ)かないでください。
日本語よみ
吐いた物の処理(はいたもののしょり)はいたもののしょり
嘔吐(おうと)おうと
マスク(ますく)ますく

下痢(げり)や嘔吐(おうと)があるとき、家族(かぞく)が病気(びょうき)のときは?

体調(たいちょう)とルール(厚生労働省(こうせいろうどうしょう) Q&A・大量調理施設衛生(たいりょうちょうりしせつえいせい)管理(かんり)マニュアル・HACCP入門手引書(にゅうもんてびきしょ))
こんなときどうする
自分(じぶん)に下痢(げり)・嘔吐(おうと)・かぜのような症状(しょうじょう)がある必(かなら)ず責任(せきにん)者(しゃ)に伝(つた)える。食品(しょくひん)に直接(ちょくせつ)さわる作業(さぎょう)はしない。下痢(げり)や嘔吐(おうと)はすぐ受診(じゅしん)
症状(しょうじょう)がなくなったウイルスはふつう1週間(しゅうかん)くらい、長(なが)いと1か月(げつ)くらい便(びん)に出(で)る。しばらくは食品(しょくひん)に直接(ちょくせつ)さわる作業(さぎょう)をしない
家族(かぞく)が下痢(げり)・嘔吐(おうと)をしている(自分(じぶん)は元気(げんき))自分(じぶん)も持(も)っていることがあるので、責任(せきにん)者(しゃ)に報告(ほうこく)して指示(しじ)を受(う)ける
大量調理施設(たいりょうちょうりしせつ)で働(はたら)いている月(つき)1回(かい)以上(いじょう)の検便(けんべん)。10月(がつ)〜3月(がつ)はノロウイルスの検便(けんべん)にも努(つと)める

症状(しょうじょう)が出(で)ない感染(かんせん)(不顕性感染(ふあらわせいかんせん))もあります。だから、ふだんの手洗(てあら)いと、食品(しょくひん)に直接(ちょくせつ)さわるときの使(つか)い捨(す)て手袋(てぶくろ)が大切(たいせつ)です。

日本語よみ
健康状態の報告(けんこうじょうたいのほうこく)けんこうじょうたいのほうこく
下痢(げり)げり
検便(けんべん)けんべん
責任者(せきにんしゃ)せきにんしゃ

二枚貝(にまいがい)はどのくらい加熱(かねつ)する?

カキなどの二枚貝(にまいがい)は、海水(かいすい)の中(なか)のウイルスを体(からだ)の中(なか)にためます。ノロウイルスのおそれがある食品(しょくひん)は、中心部(ちゅうしんぶ)を85〜90℃で90秒以上(びょういじょう)加熱(かねつ)することが望(のぞ)まれます(厚生労働省(こうせいろうどうしょう) Q&A。二枚貝(にまいがい)の加熱(かねつ)の問題(もんだい))。

まな板(いた)や包丁(ほうちょう)など器具(きぐ)の熱湯消毒(ねっとうしょうどく)は「85℃以上(いじょう)で1分(ぷん)以上(いじょう)」です(まな板(いた)の熱湯消毒(ねっとうしょうどく)の問題(もんだい))。数字(すうじ)が似(に)ているので、食品(しょくひん)の中心(ちゅうしん)か器具(きぐ)かで分(わ)けて覚(おぼ)えましょう。温度(おんど)のルール全体(ぜんたい)は温度(おんど)管理(かんり)にあります。

日本語よみ
二枚貝(にまいがい)にまいがい
中心温度(ちゅうしんおんど)ちゅうしんおんど
加熱(かねつ)かねつ

練習問題(れんしゅうもんだい)(3問(もん))

Tokugi Passのオリジナル問題(もんだい)です(本番(ほんばん)の問題(もんだい)ではありません)。

本番と同じ形で解いてみよう

ルビ付きの日本語・3択です。答えを選ぶと解説が出ます。

第1問 / 3食品衛生・学科

ノロウイルスを失(しつ)活(かつ)させるのに有効(ゆうこう)なものはどれですか。

第2問 / 3食品衛生・判断

あなたは作業場(さぎょうば)の床(ゆか)に、同僚(どうりょう)が吐(は)いた物(もの)を見(み)つけました。どうしますか。

第3問 / 3食品衛生・判断

あなたに症状(しょうじょう)はありませんが、昨夜(さくや)から子(こ)どもが嘔吐(おうと)しています。今日(きょう)は食品(しょくひん)を扱(あつか)う仕事(しごと)です。どうしますか。

もっと練習(れんしゅう)したい人(ひと)は危害要因(きがいよういん)の問題(もんだい)と一般衛生管理(いっぱんえいせいかんり)の問題(もんだい)へ。全体(ぜんたい)の力(ちから)は無料(むりょう)の40問(もん)模試(もし)で確認(かくにん)できます。

この分野の問題(解説つき)

よくある質問

アルコールスプレーでノロウイルスは消毒(しょうどく)できますか?

消毒用(しょうどくよう)エタノールはノロウイルスを完全(かんぜん)に失(しつ)活(かつ)させる方法(ほうほう)ではありません。次(つぎ)亜(あ)塩素(えんそ)酸(さん)ナトリウム、亜(あ)塩素(えんそ)酸(さん)水(すい)、加熱(かねつ)が有効(ゆうこう)です(厚生労働省(こうせいろうどうしょう) Q&A)。手(て)はアルコールではなく、石(せっ)けんと流水(りゅうすい)で洗(あら)います。

吐(は)いた物(もの)の処理(しょり)に使(つか)う次(つぎ)亜(あ)塩素(えんそ)酸(さん)ナトリウムの濃度(のうど)は?

床(ゆか)などをふくときは塩素(えんそ)濃度(のうど)約(やく)200ppm、ふき取(と)った物(もの)を捨(す)てる袋(ふくろ)に入(い)れるときは約(やく)1,000ppmが目安(めやす)です(厚生労働省(こうせいろうどうしょう) Q&A)。

下痢(げり)が治(なお)ったら、すぐ食品(しょくひん)の作業(さぎょう)に戻(もど)れますか?

ウイルスは症状(しょうじょう)がなくなっても、ふつう1週間(しゅうかん)くらい、長(なが)いと1か月(げつ)くらい便(びん)に出(で)ます。しばらくは食品(しょくひん)に直接(ちょくせつ)さわる作業(さぎょう)をしないことになっています。必(かなら)ず責任(せきにん)者(しゃ)の指示(しじ)に従(したが)ってください。

二枚貝(にまいがい)は何(なに)℃で何秒加熱(なんびょうかねつ)しますか?

ノロウイルスのおそれがある二枚貝(にまいがい)などは、中心部(ちゅうしんぶ)を85〜90℃で90秒以上加熱(びょういじょうかねつ)することが望(のぞ)まれます(厚生労働省(こうせいろうどうしょう) Q&A)。

関連するガイド

出典

数字と手続きは、次の公式情報で確認しました(確認日 2026-10-23)。変わることがあるので、申込み前に公式サイトで確認してください。

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